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パサレラ2020プロジェクトの仲間とともに

矢嶋直美 (制作)

2020年12月13日

 コロンビアの女性たちが仲間とともに演じることで、苦しみを乗り越え、生き抜く力を得て、エンパワーメントされていったという「パサレラ」という舞台。「演じる」ということは、商業的なものだけでもなく、一部の選ばれた人だけのものでもなく、私たち一人ひとりの人生を勇気づけてくれるものだと知りました。

 「性被害の当事者性」 について、 なんとなく、後ろめたさを感じながらの参加でした。メンバーの語りに耳を傾け続けているうちに、過去の小さな黒い出来事が次々と蘇ってきました。フツーの顔をして日常を過ごすために、小さな痛みや悔しさに鈍感になって、生きてきたのかもしれません。

 まんなか世代の私は、先輩たちの体験や戦い方を受け止めていきたい。そして、まだまだ変わらない、この日常で戦い続けている、下の世代と同じ景色を眺めたい。そんな思いを秘めながら、本プロジェクトに参加しました。

いくつになっても心の痛みは消えないというのも「現実」。
 でも、じっと耳を傾けてくれる仲間と出逢うことで、心が満たされるということも「真実」。

そんな私たちの想いや気づきが、一人でも多くのみなさまの心に届けばと祈りながら歩きます。

公演への想い 仮屋浩子: テキスト
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